医学生のアレやソレ

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解剖学の勉強覚書

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解剖学といえば医学のきほんの“き”といわれます。

 

英語を学ぶ際に単語・文法を覚えなければ長文もなかなかスムーズに読めないのと同様に、人体に関する用語を覚えていなければ臨床事項は理解することは難しいですよね。

 

解剖学をこれから学ぶ人のなんらかの役に立つように、自分がやったことや使った本を書いておこうと思います。

解剖学の勉強のコツになれば幸いです。

 

 

実習は予習が命

解剖学は実習と並行して行われます。

大学によって進め方は異なるとは思いますが、自分の大学では、一時間ほどの講義を受けたのちに実習室に行き、御献体を解剖するという流れでした。

 

この実習前の講義でその日解剖する部位の構造の特徴や、注意点が述べられるのですが、とにかく量が膨大であるため講義だけでついていくのは至難の技だと思います。

(もちろんできる人もいるとは思うんですけど…)

 

実習は解剖の手引書に沿って行われるため、事前にこの手引書を読んでから講義に臨むようにするといいと思います。

だいたいの大学でこのような手引書を使っていると思います。

 

解剖実習の手びき

解剖実習の手びき

 

 

手引書は文字ばかりで無機質なので、読むのは疲れるし読んだだけで覚えるのも難しいです。

しかし、見るべき構造は何か、どこを切ると何が見えるのかなど、事前に流れの把握だけでもしておくと、実習での習得度がものすごく上がると思います。

 

これに加えて、対応する部位のアトラスをさらっと見ておいて、どのような見た目をしているのかをイメージしておくと実習が楽になると思います。

 

ちなみにアトラスとは図譜のことで、人体の構造の絵や写真がまとまったものです。

 

講義は宝の山

 

解剖学で覚える量は、冗談抜きで膨大です。

全身の器官、筋肉、骨、血管、神経の名前を日本語/英語ですべて暗記し、またその構造がどういった機能に結びついているかを述べられるようにすることが求められます。

 

臨床的に重要なところは同時に試験に出やすいところでもあるので、講義中に特に強調して説明されると思います。

そこは聞き逃さず、かならずメモを取っておきましょう。

膨大な量を効率良くこなすためには必要なことですよね。

 

使いやすかった教科書

教科書は基本的に

・手引書

・アトラス(図譜)

・教科書

の三種類が必要です。

 

手引書は各大学指定のものでいいです。

手引書だけでも8000円くらいして高いので、先輩にもらったり図書館で借りるなどして安くあげてもいいと思います。

 

 

アトラスはネッターやプロメテウスが有名ですが、自分は実習では解剖学カラーアトラスが特に役立ちました。

 

解剖学カラーアトラス 第8版

解剖学カラーアトラス 第8版

 

この本は写真のアトラスなので、実際に肉眼でどう見えるのかがよく分かります。

 

ネッターは絵、プロメテウスはCGのアトラスなので、綺麗で見やすく構造の理解に役立ち復習にはもってこいなのですが、綺麗すぎて実際の解剖の予習には使いづらかったです。

カラーアトラスは予習のときに流れをイメージするのに非常に役立ちましたし、実地試験にも非常に役立ちました。

 

1冊12000円とまぁ高いんですが 、実習レベルでは中身に大差ないので旧版を安くかったりすれば良いかと思います。

 

 

教科書はやはりグレイ解剖学が基本だと思いますが、わかりやすい副読本としてイラスト解剖学がおすすめです。

 

イラスト解剖学

イラスト解剖学

 

 1ページ1テーマで、手書きの絵と簡潔な説明で非常によくまとまっています。

試験勉強時には自分で絵を描いて説明できるようにしたりするのですが、この本の絵をマネして描けばいいので勉強がしやすくなります。

 

また中身的にも十分な量があるので、グレイを読むのがしんどいという方はこっちをメインに進めても大丈夫かと思います。

 

三次元イメージにはアプリも有効

実際の解剖は三次元での理解が必要なのですが、二次元のアトラスから三次元のイメージをするのはけっこう大変です。

三次元の理解のためには3Dアトラスが役立ちました。

 

ヒューマン・アナトミー・アトラス

ヒューマン・アナトミー・アトラス

  • Visible Body
  • メディカル
  • ¥3,000

全身の構造を3Dで自由に動かして見ることができ、器官系ごとに表示したり、断面で表示することもできるので、全身のまとまりを把握するのにとても役立ちました。

 

自分は三次元理解に苦戦したので人体模型を買おうか迷ったのですが、これのおかげで買わずにすみました。笑 

3000円とアプリとしては高めですが、それ以上の価値があると思います。

 

試験問題は自分でつくる 

実際の試験でどのような問題がでるかは過去問なりを解いて対策を練ればわかると思いますが、試験前に覚えきるには解剖学は量が多すぎます。

 

そこで実習中に復習を兼ねて友人と問題を出し合っていたのですが、それが非常に有効だったのでオススメしたいです。

問題は自分がわかっていることしか出せないので、問題のレパートリーを増やすために

いつの間にかマイナーな知識を覚えられたりします。笑

 

過去問で頻出の問題であったり、臨床的に重要な知識を覚えて出していたものが実際の試験でも出たりしました。

 

実習は一度きり。誠心誠意。

もっとしっかりやっておけばよかった科目はなにか?と問われると、解剖をしっかりやっておけばよかったという、と聞きます。

 

解剖は医学部の中でも特殊な科目だと思います。

献体くださったかたがいなければ、十分に学ぶことができないからです。

 

献体の思いに報いるためにも、もちろん自分自身のためにも、予習から復習まで誠心誠意学ぶのが特に大切なことだと思います。

 

 

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